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れらをガスケット部に挟み込んだまま締め付けないように、十分注意してから取り付けること。
b)グランドに緩みがないか、防水パテが詰められているかを確認すること。
c)船首輝線信号の発生用スイッチ類の取付け位置とその取付け方、及び動作の良否を確認する。
スイッチの動作にがたや接触不良があれば交換する。
d)駆動用に直流電動機が使用されているものでは、2,000時間ごとにブラッシュとコミュテータの接触状況を点検して、摩耗がはなはだしいときは交換する。ブラッシの大体の寿命は3,000時間で、ブラッシの全長の2/3の位置に切り込み線があるので、その線を交換の目安にする。 コミュテータは常に清浄に保つこと、もしカーボンの粉が固着して、乾いた布でもふき取れない場合には、400番〜500番の極細目のサンドペーパーで磨くとよい。
e)点検のつど空中線の回転音を聞くことも、電動機の減速機構部を含めた異常の発見に役立つ。
f)オイルシール部への給油は、放射部の支持部分にある注油口のキャップを外し、グリスガンを用いて、メーカー指定のグリスを給油する。給油量は約20ccぐらいか、あるいはオイルシール部からグリスがはみ出してくる程度とする。
g)主軸駆動用の歯車とシンクロ発信機の歯車へは、メーカー指定のグリスを、へらやはけ等で一様に塗布する。
また、主軸歯車の“グリスため”のグリスは二年ごとに交換する。
h)駆動電動機と減速機構との間にVベルトを使用しているものでは、Vベルトの張り具合を調整する。すなわち、電動機の取付け位置を動かして、ベルトの中心付近を軽く押すと約5mm程度へこむように調整する。調整後は取付ボルトを確実に締め付ける。
i)電源入力側の絶縁抵抗を測定する際には、測定器からの高電圧が半導体素子に印加されないように注意すること。
(3)空中線取付脚部
取付脚部と取付ボルトの腐食状態を点検して、必要ならボルトを交換し、更にペイントを塗布する。

 

 

 

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